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告白NO1

僕が、空手を始めたのは、特に空手が好きだというわけではなかった。
本当は、何でも良かった。
放課後、早く学校をでる言い訳が欲しかった。
それは、クラスの仲間に対する言い訳であり、自分に対する言い訳でもあった。
クラスの仲間と、放課後まで一緒にいたく無いと思った。
何かが有った訳ではなく、特に嫌いという訳でもなく、なんとなく、一緒にいるのが煩わしかった。
一人になれる、何かが欲しかった。
団体競技でなければ、空手でも柔道でも剣道でもなんでもよかった。
たまたま、その道場を見つけただけだった。

初めて、道場に行った時、一人の女性に目を奪われた。
彼女は、普通に立っていると目立つ存在ではなかった。
体型も顔も髪型も、全てが普通だった。
彼女は、片隅に白い道着を着て一人で立っていた。
そのただ立っていいる姿に、僕は、目を奪われた。
上手く表現出来ないが、自然な感じを受けた。
彼女は突然、動き始めた。
静から動へ切り替わる、その瞬間を見たとき、僕は、その姿に目を奪われた。
一つ一つの動作がしなやかで、静から動、そして動から静へ繰り返し動いていた。
空手の型というものを始めて見た。
その美しさに、僕の心臓は大きな音を立てた。

朋子は、僕よりも3歳年上の専門学生だった。
朋子に憧れのような物を感じ初めていた。
僕は、朋子のその姿を見るために、日々、道場に通った。
けれども、朋子と二人で話をする機会は無かった。
何度か一緒に帰る事は有ったけれども、何時も誰かが一緒だった。
その時、僕はまだ、どういう風に恋愛を進めていったらいいのかも分からなかった。
憧れと、思春期に異性に感じる妄想だけを抱えて朋子を眺めていた。

道場に入門をして、半年ほど過ぎた10月のことだった。
練習を終わった後、帰ろうとすると雨が降っていた。
細い静かな雨が降っていた。

つづく


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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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さとうそら

Author:さとうそら
2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

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