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寒椿NO7

朋子と、次のデートの約束までの2週間。
朋子から連絡が無かったし、朋子へ連絡もしなかった。
その間、朋子のことを忘れていた訳ではなく、毎日のように朋子のことは思っていた。
早く、会いたいと思った。
早く、声を聞きたいと思った。
朋子のことを思うとき、僕は、何故か赤い手袋を思い出した。
デートの間、あの手袋の中に有る朋子の手に触れたいと思っていた。
山下公園を散歩する恋人たちのように、朋子と手を繋いで歩きたかった。
赤くて可愛い手袋だったけれども、僕にとってそれはとても邪魔なものだった。

朋子と会えるまでの2週間という間に僕が出来ることは、ただ時間が過ぎ去るのを待つことだけだった。
そして、その時間の中で、朋子のことを考え続けた。
考えれば、考えるほどに、朋子が、僕のことをどう思っているのかがわからなかった。
僕は、2週間の間に学校に10回通い、空手道場に5回行き、新しい本を1冊読んだ。
そして、その間に、晴美からは1度だけ電話が掛かってきた。
「もしもし。長谷川と申しますけど。」
「晴美。」
「今日は、わかってくれたね。」
「わかったよ。」
「今日も、わかってくれなかったら、回し蹴りいれるとこだたわ。」
「怖いな。」
「口調が、ちっとも、怖がっていない。」
「そんなことないよ。おびえている。」
「うそ。私の蹴りなんて大したこと無いって思っているんでしょ。」
「晴美に蹴られたら、壁に人の形の穴が開くぐらい、吹っ飛んじゃうよ。」
「ほんと?
 それ、面白そう。今度、やってみようかな。」晴美は、笑いながら言った。
「複雑骨折で入院だよ。」
「ちゃんと、優しく介抱してあげるわ。
 包帯グルグル巻きにして、あ~んしてって、ご飯だって食べさせてあげるわよ。」
「なんだか、熱々のおでんを、無理やり口にいれられそうだな。」
「そんなこと言うと、本当にしちゃうわよ。」
僕達は、そんなとりとめの無い会話を一時間に亘って繰り返した。
そして、電話を切ると自分の部屋に戻った。
僕は、晴美と電話をしている間、朋子のことを告げようかずっと迷っていた。
朋子が、僕のことをどう思っているのか、晴美に確認をしてみようか迷っていた。
女性の考えていることは、女性に聞いてみるのがいいとも思っていた。
けれども、僕は、晴美に朋子のことを話すことが出来なかった。
話をするきっかけも掴めなかったし、話をしないほうがいいような気がなんとなくした。
結局、僕は、2週間の間、答えのわからない問いかけを何度も自分にながら、時計の針が進むのを眺めていた。

つづく

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Author:さとうそら
2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

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