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プレゼントNO5


僕は、晴美から誘いを断る理由が見当たらなかった。
時刻は、16時前だった。
ちょっと、出かけてくると母親に言い残して、僕は駅に向かった。
駅までの道を歩きながら、晴美は、僕に何の用事があるのだろうか?と考えた。
特に、思い当たることはなかった。
駅に着いたとき、晴美は、まだいなかった。
売店の影で、風を避けるように晴美を待った。
晴美が来たのは10分後ぐらいだった。
晴美は、僕の姿を見つけると大きく手を振りながら近づいて来た。
「待った?」
「朝から、待っていた。」
「嘘つき!」晴美は、そう言うと僕の背中を軽く叩いた。

晴美は、何も言わずに歩き始めた。
僕は、晴美の隣を歩いていた。
歩きながら、晴美に、何か違和感を感じていた。
何だろう?
それが、分からなかった。
何かが何時もと違う気がした。
僕達は、駅に隣接している小さな公園向かった。
公園に着くと、晴美は鉄棒の柱に寄りかかるように立った。
僕は、正面から、じっと晴美の顔を見た。
「なに、私の顔、ジロジロ見ているのよ。」晴美が言った。
僕は、自分が感じている違和感のことについて言おうとしたけれど、何か確信が持てずに言葉にすることが出来なかった。
「いや。別に、見ていないよ。」
「見てたわよ。」晴美は、笑いながら言った。
「見ていないよ。」
「私に気があるんじゃないの?」
「口紅。」僕は、突然のように言った。
「やっと分かってくれた。」
「いつもと違う口紅だ。」僕がそう言うと、晴美は、いきなり僕の腹に正拳突きを思いっきり叩きこんできた。
「痛てっ。」咄嗟に腹筋に力を入れたが、結構痛かった。
「全然、私のこと見ていないでしょ。」
「見ているよ。」
「見ていない。」
「見ているよ。」
「見ていないわよ。じゃあ、前とどう違うのか当ててみてよ。」
前がどうだったのか、まったく自信が無くなっていた。
「分からなかったら、私、このまま帰るよ。」晴美は、結構本気で怒っているようだった。
前と何が違うのか?
必死に違いを、思い出そうと記憶を手繰った。
前は、もっと、もっと、薄い色だった気がする。
僕は、晴美の唇を見詰めた。
「何時も、口紅をしていない。」僕はそう言った。

つづく

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本を出版しました。
タイトル:春には春の花が咲く
著者名 :さとう そら
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2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

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