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溝 NO9


僕は、腕を掴んだ人を振り向いた。
スーツ姿の見知らぬ男性が3人、僕を見詰めて立っていた。

僕は、3人の男性と朋子が消えた場所を交互に見た。

朋子がいってしまう。
早く行かなければ、朋子がどこかにいっていしまう。

「高校生だな。」僕の腕を掴んでいる男性が、落ち着いた声で言った。
隣の男性が、スーツの胸ポケットから、僕に手帳を見せた。
手帳には、警察庁と書かれていた。
「少年課だ。」手帳を出した男が言った。

僕は、手帳を見た後、もう一度、朋子の消えた場所を見た。
朋子を見失った場所の少し先に、朋子の後姿が見えた。
朋子は、誰かと歩いていた。
その相手は、僕からは人影で見ることが出来なかった。

追わなければ。
朋子を追わなければ。
今、追わなければ、僕は永遠に朋子に追いつけない気がした。
僕の心が焦れ始めていた。
通りを挟んだ向こうに、朋子がいる。
この信号を渡れば朋子に会える。
僕は、目の前にいる3人の刑事を見た。

歩行者用の信号が、赤から青に変わるのが目の隅に見える。

「高校生だな。」
腕を掴んでいた男が、先ほどよりも強い口調でもう一度言った。
「何処の高校だ?」警察手帳を僕に見せた男が言った。

僕は、何も言わずに彼らを見詰めながら、目の隅に写る信号機を見ていた。
青信号が点滅を始めた。
朋子の後ろ姿が人ごみに消えそうになる。

僕は、覚悟を決めた。
男の手を一気に振り払った。
腕を掴んでいた男の手が外れた瞬間に、僕は、走った。
青信号が点滅している、横断歩道に向かって全力で走った。

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テーマ : 自作恋愛連載小説
ジャンル : 小説・文学

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Author:さとうそら
2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

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