スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

溝NO20


「好きだよ。」僕は、声に出して言った。
晴美は、僕の言葉が理解できないような顔で、僕を見上げた。

波が僕の足元に寄せてきて、足元の砂を海底に引きずり込むように引いていった。

「信じていいの?」晴美が言った。
僕は、無言で頷く。

僕は、嘘を付いていない。
僕は、晴美に対して、たまらなく切ない想いを抱いていた。

僕は、晴美が好きなんだ。
そう思う。

僕の心の中に湧き上がってくる切なさは、朋子に抱いていた切なさと何処かが違っていた。
僕には、その違いを言葉で説明することは出来なかった。

それは、憧れと現実なのだろうか。
僕にとって、朋子の存在は、手の届かないものだったのかもしれない。
僕は、結局、朋子の心を、僕に振り向かせることが出来なったのだ。
朋子と、向かい合うことを恐れてしまっていたのかもしれない。
僕は、朋子と向かい合うことで、自分が傷つくことを恐れてしまっていたのだ。

真実を手入れる勇気が、僕には、掛けていたのだ。

手に温もりを感じた。
晴美が、そっと、僕の手を握り締めてきた。
僕は、強く晴美の手を握った。

この手を離したくない。

ふっと、僕の心に、その想いが湧き上がって来る。

「ずっと、一緒にいたい。」晴美が、言った。

胸が高鳴る。
痛いほどに、胸が高鳴る。
叫びたくなるほどに、胸が高鳴る。

夜空を見上げた。

月の光は淡く、僕達を包み込み。
僕は、狂おしいほどの、胸の痛みを抱え。
強く晴美を抱きしめた。

つづく





夏に向かって、お部屋の中を、ちょっとアジアンにしてみました。
なんとなく、涼しげな気分。


スポンサーサイト

テーマ : 恋愛小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

さとうそら

Author:さとうそら
2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

カテゴリ
小説を読むときは、かくれんぼ から読んでください。
最新コメント
ランキング
ランキングアップに協力を!! どれか一つでもクリックしてくれると嬉しいです!!
訪問をお知らせください
おきてがみ
ブログパーツ
カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
小説・文学
4393位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
オリジナル小説
1076位
アクセスランキングを見る>>
yahoo
人気記事
表示は新着順なので、ブログの記事に直接リンクしてどんどん登録してください。
最新記事
最新トラックバック
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
アクセスアップサービス
月別アーカイブ
フリーエリア
マイクロアド
時間があったらクリックたちよりしてね
おこづかいゲット!
ペット
自動リンク
自動でリンクが増えていきます
検索フォーム
NINJA
簡単にポイントたまります。
忍者アド
植林活動
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
ブログ広告
ブログ広告ならブログ広告.com
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
サンプル・イベント・モニターならBloMotion