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溝 NO13


「見ていると君は、心の中にある満たされないものを、心の奥に仕舞い込んでしまっているように感じられる。
 君が心を開かない限り、君は、ただ失い続ける。
 朋子さんだけではない、君は、色々なものを失い続ける。
 もしかしたら、君は、それならそれでいいと思っているかもしれない。
 失うのなら、失い続けるでいいと思っているかもしれない。
 それは、今、君が思っている以上に辛いことだ。
 今は、君に若さがある。
 失っても、また、何かを手に入れることが出来るだろう。
 でも、それもまた失う。
 それを何度も、何度も、繰り返す。
 そして、やがて君は歳を取る。
 歳を取るとな。
 失う事が、若いとき以上に苦しいものだ。
 それは、その歳にならないと分からないものだ。」
高田さんの言葉が、何故か心に染みた。
僕は、誰かにそんな風に言われたことは無かった。
僕は、瑞希を失い。
朋子を失い。
山崎を失った。

もしかしたら、両親も、瑞希を失ったときに、僕の心の中から失われたのかもしれない。
いま、僕に残っているものは、晴美だけだった。
僕は、そんな晴美を、随分と蔑ろにしてきたような気がする。
後悔のような気持ちが湧いてきた。

僕は、高田さんに聞かれたこと全てを話した。
高田さんは、学校には内緒にしてくれたが、親には連絡をした。

そして、僕は、迎えに来た母親に引き取られ家に帰った。
母親は、僕に何も言わなかった。

つづく



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Author:さとうそら
2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

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