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溝 NO15

僕達は、屋台でお好み焼きを買って食べた。
僕の口にソースが付いていると言って晴美が笑った。
「これじゃあ、不良少年じゃなくって、不良おこちゃまね。」と言って、晴美は、笑いながら、バックからポケットティッシュを取り出すと僕の口の周りを拭いてくれた。

僕は、晴美の笑顔が好きだった。
晴美の笑顔を見ていると、自分も自然と笑顔になっていく。
それと同時に、僕の胸に切ない苦しみのような痛みが走る。
僕は、この晴海の笑顔を裏切っているような気がした。
それは、ずっと、感じていたことだった。

でも、僕は、どうしても晴美の笑顔に甘えてしまっていた。

朋子に対する気持ちを、自分なりに整理しようとしたはずだった。
晴美に対して、もっと、向かい合おうとしたはずだった。
でも、僕の心は簡単に割り切ることが出来なかった。

僕は、心の奥に引っかかったものを抱えながら、晴美と腕を組んで、祭りの人ごみの中を歩いていた。
腕を組んで歩いていると、晴美の胸の小さな膨らみが腕に当たった。
僕の心は、晴美に対する痛みよりも、晴美の胸の膨らみに負けてしまいそうだった。
このまま、ずっと、腕に柔らかな膨らみの感覚を感じて歩いていたかった。
そして、晴美の、その膨らみに直接触れてみたいと思い続けていた。

僕達は、その後、氷の上で冷やされたラムネを買って飲んだ。
夏の日差しの中で、ラムネの炭酸と甘さが喉に気持ちよかった。

「ねえ。
 どうする?」晴美が、ラムネを飲みながら言った。
「行きたいところ有る?」
「特に無いけど。」
「海に行こうか?」
「今から?」
「うん。」
「水着持っていないし、もう、4時過ぎよ。」
「見に行くだけ。」
晴美は、少し考えると「どこ行く?」と言った。
「観音崎。」
「いいよ。」

僕達は、観音崎行きのバスに乗った。

つづく

R35には、懐かしの映画、ドラマを見ることができますよ!!
なんてたって、松田優作の”野獣死すべし”懐かしさ必見です。



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テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

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Author:さとうそら
2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

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