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探し物NO2

僕は、相変わらず、日曜日になると、喫茶店に通い続けた。
カウンターで本を読み、喫茶店の彼女とカウンター越しに軽い会話を繰り返していた。
僕は、そのどちらの時間も好きだった。
喫茶店のカウンターが、僕にとって、誰にも教えない秘密基地のような気がした。

高校3年の春から夏にかけて、僕は、喫茶店のカウンターでぼんやりと時間を浪費するように過ごしていた。

7月も後半になると、高校は、夏休みに入った。
クラスの中の話題は、アイドルから、夏休みに通う予備校と大学受験の話に切り替わっていた。
僕は、相変わらず、自分の進路を決めることが出来なかった。

僕は、いったい、何になりたいのだろうか?
働く自分も、大学に通う自分も、まったく想像することが出来なかった。
自分の将来に、まったく実感が持てずに、僕は、喫茶店のカウンターの椅子に逃げ込んでいた。

僕は、高校3年の夏休みに、図書館に通うと親に嘘を言って、家から私鉄の特急で20分も離れた牛丼屋で、週に3回バイトを始めた。

8月に入ると、街は、祭りの準備を始めていた。
提灯が街路樹と街路樹を結ぶようにぶら下がり、祭囃子の練習の音は、気合が入ったようだった。

あれから一年が過ぎた。
僕の声が朋子に届かず、晴美の心が僕に届かなかった。
あの祭りから一年が経っていた。
思い出すと、僕の心は、締め付けられるように痛んだ。
僕は、その痛みを堪える。
嵐が通り過ぎるのを待つようにぐっと堪える。

つづく

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仕事は人間関係はとても大事なんですが、結構人と接する方が苦手な方が多いと最近よく耳にします。
こちらのサイトの商品は、自分を成長させるのは人と接すること、会話をすることを教えてくれるものですので紹介してみればきっといい結果の結びつくと思います。



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テーマ : 自作恋愛連載小説
ジャンル : 小説・文学

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さとうそら

Author:さとうそら
2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

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