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告白NO6

1985年が終わり、1986年が始まった。
元旦に道場生達6人と、鎌倉の八幡宮に初詣に行った。
その中に朋子がいた。
毎年の事だけれど鎌倉は、初詣の人で混み合っていた。
八幡宮に向かう真っ直ぐな参道を歩く人は、アヒルの行進の様によたよたと歩いていた。
整理係りの人が、マイクで何かを叫んでいた。
僕達は、人ごみの中で、バラバラになり、それぞれが歩きやすい方法で、歩きやすい
場所を歩いていた。
人ごみに押される振りをしながら、さりげない風を装って朋子に近づいた。
朋子は、赤いフードの付いたハーフコートを着ていて人ごみの中で見つけやすかった。
僕は、見失わないように朋子の隣を歩いた。
黙って並んで歩いているだけで、僕は、胸が高鳴った。
二人で、初詣に来たような気分になっていた。
時折、人波に押されるように朋子の肩が僕の肩に触れる。
その度に、胸の奥から甘い痛みが湧き上がった。
もっと、ゆっくり。
もっと、ゆっくり、この人の列が進めばいいのにと思っていた。
鳥居をくぐり抜け、階段を上がると境内に出た。
ポケットから10円玉を取り出し、賽銭箱に放り投げ、両手を合わせる。
僕の頭の中は、真っ白になる。
何を、願っていいのか分からなくなる。
何も浮かばない。
隣で両手を合わせている、朋子の願いだけが気になる。
僕は、何も願い事をすることが出来ずに、押されるように、その場から立ち去った。
それでも、僕は、朋子と同じ空間にいると言う事が嬉しかった。

つづく





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Author:さとうそら
2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

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