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告白NO8

「俺さあ、晴美を狙っているんだよ。」山崎が屈託無く、でも小さな声で言った。
「晴美って。かわいいよな。どう思う?」山崎は、嬉しそうに言った。
「まあ、明るくっていい子だよな。」
「お前さあ、ほんとクールだよな。」山崎が、僕の方を見て言った。
「別に、クールじゃないよ。」
「まあ ってさあ。そういう言い方自体がクールだよ。
 とにかく、晴美には、興味ないんだな!」
「まあな。」僕は、頷いた。
「ほんと冷静に言うな。
 でも、安心したよ。」
江ノ島に架かる橋を渡りきると、両脇にお土産物屋と食堂が並ぶ、細い坂道を登った。
僕は、この道がなんとなく好きだった。
なんだか、懐かしい匂いが、潮の香にまじってするような気がした。
朋子は、晴美と楽しげに、お土産物屋の軒先に飾ってある貝殻や饅頭を指差しながら歩いていた。
僕は、そんな朋子を後ろから見つめながら歩いていた。
山崎は、相変わらず晴美の何処が可愛いかを、熱く語っていた。
まるで、もう、自分の彼女になっているかのようだった。
「お前さあ。」山崎が言った。
「なあに?」
「朋子さんを、晴美から引き離してくれよ。」
「なんで?」
「分かっているだろ。」山崎は、そう言いながら嬉しそうに、肘で僕の脇腹を小突いた。
「告白するのか?」僕は、驚いたように言った。
「当たり前だろ。
 ここ何処だと思っているんだよ!
 江ノ島だぞ!え・の・し・ま!
 海だぞ!う・み!
 女ってな、こういう状況で告白されると弱いんだよ。」
「そういうもんか?」
「そういうもんだよ。
 『山崎さん 素敵!!ロマンチックね!!』 チュ なんてさちゃったらどうしよう!
 たまんねえな!
 アハハハッ」
「お前、バカか?」
「お前こそ、何、冷静な顔をしているんだよ。」
「とりあえず、俺が、朋子さんに声を掛ければいいんだな。」
「そうしてくれ。今度、コーヒー奢るよ。」
「悪いな!」
「缶だけどな。」
「随分、安いな。」
「今月、ピンチなんだよ。」
「上手くできるかな?」僕は言った。
「大丈夫だよ。
 この前、アイアイ傘で帰ったじゃないか。」
「まあな。」僕は、照れ隠しに曖昧な返事をした。
内心は、ドキドキしていた。

山崎のためだ。
山崎のため。
僕が、朋子と話をしたいからじゃない。
自分に何度も言い聞かせた。
僕は、朋子に話し掛ける機会を伺っていた。

つづく

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Author:さとうそら
2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

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