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春と修羅NO3

僕が、喫茶店に着いたのは、9時30分を少し過ぎた時刻だった。
約束の時間よりも、30分早く到着した。
家に居てもそわそわと落ち着かなく、約束の時間よりも早く喫茶店に向かった。
店内には、先日と同じようにクラッシクの曲が静かに流れていたが、先日と曲調は違っていた。
僕には、その曲が誰の何ていう曲かは分からない。
店内を見回すが、朋子は、まだ、来ていなかった。
僕は、先日と同じ窓際のテーブルに座り、同じようにコーヒーを注文した。
やがて運ばれてきた、コーヒーをブラックで飲みながら、窓の外を眺めた。
窓の外を眺めていても、僕の心は落ち着かなかった。
何かを考えるにも、何も思い浮かばず、窓の外を歩く人の中から朋子を探していた。
僕は、自分を落ち着かせるために、タバコに火をつけた。
こま鼠のように、タバコを吸う動きが気ぜわしくなっていった。
僕は、意識して、煙を深く吸い込む。
それでも、落ち着かない。
壁に掛けられていた時計と、窓の外を交互に眺めていた。
時間が進まない。
1分が10秒が長く感じられた。
朋子は、10時ぴったりに現れた。
初詣の時と同じ、赤い手袋を脱ぎながら、僕に近づいて来た。
コートを脱ぎながら、僕の前に座ると、灰皿に目をやった。
「タバコを吸うの?」
「時々。」
「高校一年よね。」
「まだね。」
「いけないんだ。」
「法律的に?それとも健康的に?」
「両方よ。」
「わかってる。」
僕は、もう一本、タバコに火をつけた。
「変わってるわね。」朋子は、笑いながら言った。
「自分では、わからない。」
「なんだか、大人と子供が同居しているみたい。」
朋子は、そういうと、気が付いたように手袋を鞄の中に仕舞い紅茶を注文した。
やがて、運ばれてきた紅茶を一口飲むと、「何処に、連れて行ってくれるの?」と言った。
僕は、そのことをずっと考えていて、答えが出なかった。

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Author:さとうそら
2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

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