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プレゼントNO4

この2週間という時間の流れも、前回と同じだった。
2週間というビデオを巻き戻し同じことを繰り返しているようだった。
学校に通い、本を読み、音楽を聴き、空手道場に行き、山崎と冗談を言い、同じように晴美から一度電話がかかってきた。
そして、僕は、朋子の赤い手袋を思い出した。
いったい、先週、朋子とデートをするまでの2週間と何が違うのだろうか?
一つだけ違いが有るとしたならば、朋子とのデートの思い出が、動物園から、鎌倉が増えただけだった。
人は、こんな風に、ちょっとづつ思い出を増やしながら生きて行くのだろうか?
それで、僕は、大人に成れるのだろうか?
切ないと思った。
堪らなく、朋子に会いたい。
朋子と手を繋ぎ、キスをし、抱きしめたいと思った。
ずっと、ずっと、朋子と一緒にいたいと思った。
今、朋子は何をしているのだろうか?
学校で朋子はどんな友達と会い、どんな会話をし、どんな風に過ごしているのだろうか?
その友達の中に男性はいるのだろうか?
その男性と、お茶を飲んだり、デートをしたりするのだろうか?
一人で、思い悩んでいると、思考は悪いことばかりを想像していた。
僕は、朋子のことに対して知らないことだらけだった。

そして、僕は気がつくと晴美に電話をしていた。
「優一から電話をくれるなって初めてだね。」晴美の声は弾んでいた。
「まあね。」
「明日、台風でも来るのかしら。」
「季節外れの台風が来るって、さっき、天気予報で言っていた。」
「ほんとに!!」晴美は、驚いたように言った。
「嘘だよ。」
「もう。ビックリしたじゃない。」
「ごめん。」
「優一って、何処まで本気で、何処から冗談かわからないわ。」
「人生なんて、冗談の塊みたいなものだ。」
「そうかもね。誰かの言葉なの?」
「サルトル。」
「ほんとに?」晴美は、疑うような言い方をした。
「もちろん、嘘だよ。」
「やっぱりね。そんな事ばっかり言ってると誰からも信用されなくなるぞ。」
「ちゃんと、嘘は嘘って言うさ。」
「変な所、律儀ね。」晴美は、笑っていた。

晴美との会話は、僕の心を柔らかくしてくれた。
そして、晴美との会話を楽しんだ。

「ねえ?」晴美が言った。
「なあに?」
「今、暇?」
「暇と言えば暇だよ。」
「駅まで出てこない?」


つづく

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タイトル:春には春の花が咲く
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2009年12月に、本を出版しました。
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