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かくれんぼNO5

僕は、成長の過程で心の傷を隠すように、心の中に硬い殻を作った。
傷ついた心を、その中に押し込めようとしていた。
僕は、そうするしか自分を保つ方法を知らなかった。
多分、それは、一緒の自己防衛本能だったのかもしれない。
誰も、僕の心を救ってはくれなかった。
父親も母親も、瑞希の事で心の中がいっぱいで、僕に振り向いてくれなかった。
父親も母親も、自分の傷を埋めるのが精一杯で、僕の存在が、まるで二人の心の中から消えてしまったようだった。
僕は、寂しかった。
耐え切れないぐらいに、辛かった。
夜、一人になると、僕の、心の中は孤独で一杯になった。

あの日、僕が瑞希に取った態度を、母親は怒ってもくれない。
夜、僕が一人で家を抜け出したことを、父親は咎めもしない。
僕の傷は、心の中に深く沈みこんでいった。
僕は子供なりに理解をしていった。
僕の心を救うものは、僕自身の成長でしかない。
そして、僕自身の成長は、僕がどう感じ、どう生きていくかでしか決められないと。

僕は、自己を確立する過程において、自己と他者との間に、無意識に明確な境界線を引いた。
僕は、成長をするにつれ、瑞希が亡くなる以前よりも外面的には明るくなった。
そして、中学に入るとクラス一番の悪戯っ子になっていった。
僕の話にクラス中が笑い、僕の行動に「優一!!また、お前か!!」と呆れたように先生が怒る。
そんな風に僕は、中学校の中で目立つ存在になっていった。
僕は、誰かに自分の存在を認めて欲しかったんだと思う。
そんな、僕を見て多くの人が僕に近寄ってきたが、僕は、誰かと特別に親しくなろうとはしなかった。。
誰ともそれなりに親しく付き合ったが、本当の親友というものを作らなかった。
心の中は、いつも一人だった。
僕は、僕に降りかかってくる問題を一人、心の中で処理をしようとしていた。
無意識に、孤独の中に自分を置こうとしていた。
僕は、中学を卒業すると、同じ中学の生徒が来ない、隣の市の高校に進学をした。

つづく


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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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さとうそら

Author:さとうそら
2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

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