スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

プレゼントNO9

その日の夜。
部屋の明かりを消し、ベットに潜り込んだ。
目を閉じると、晴美の唇を思い出した。
あまり、似合っているとはいえない、濃い目の赤い口紅を付けた唇。
それが、なんだか逆に新鮮に思えた。
初めてキスをした、柔らかく湿った唇の感触。
抱きしめたときに感じた、晴美の身体の細さ。
そういった事を思い出していくと、僕の心の奥から、晴美の身体に対する欲望のようなものが湧き上がって来た。
晴美に対して、こんな風に感じたのは初めてだった。
僕は、想像の中で晴美の着ているものを脱がしていった。
想像の中で裸になった晴美の身体は、ぼんやりと霞がかかっていた。
僕は、それを上手く想像出来るほど、女性の身体を知らなかった。
それでも、僕の身体の一部は熱く、そして硬くなっていった。
僕は、自分の身体の一部を包むように触ると、ゆっくりと手を動かした。

終わりは、早かった。

僕は、自分の身体から零れ出た精を処理すると、洗面所に行き手を洗った。
そして、自分の部屋に戻ると、窓を開け、タバコに火をつけ、溜息と一緒に、タバコの煙を口から吐き出した。
白い煙が部屋の中に漂い、やがて大気の中に消えていった。
僕は、いったいどうすればいいのだろう。
自分で自分の感情を持て余していた。
自分がとても中途半端で、この煙の様に形が定まらず、僕と言うものが消えてしまいそうだった。
僕は、苦しいぐらいに朋子に惹かれていたのではなかったのか?
今まで、晴美に対して恋愛感情や、ましてや性的な対象として見た事はなかったのではないのか?
何故、僕の感情は、こんなにも簡単に揺れ動いてしまうのだろう?
タバコを灰皿で揉み消すと、僕は、窓を閉めた。
ベットに潜り込むと、ゆっくりと目を閉じた。
深い混沌とした闇に包まれたように、僕は、眠りの世界へと入って行った。

つづく

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村


blogram投票ボタン

ランキングアップにクリックお願いします!

人気ブログランキングへ クリックお願いします!

本を出版しました。
タイトル:春には春の花が咲く
著者名 :さとう そら
39歳になった優一の恋の物語です。
Amazonの”なか見検索”で最初の数ページを読むことができます!! 
春には春の花が咲く 本の中身を見る!!

スポンサーサイト

テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

さとうそら

Author:さとうそら
2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

カテゴリ
小説を読むときは、かくれんぼ から読んでください。
最新コメント
ランキング
ランキングアップに協力を!! どれか一つでもクリックしてくれると嬉しいです!!
訪問をお知らせください
おきてがみ
ブログパーツ
カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
小説・文学
5292位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
オリジナル小説
1338位
アクセスランキングを見る>>
yahoo
人気記事
表示は新着順なので、ブログの記事に直接リンクしてどんどん登録してください。
最新記事
最新トラックバック
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
アクセスアップサービス
月別アーカイブ
フリーエリア
マイクロアド
時間があったらクリックたちよりしてね
おこづかいゲット!
ペット
自動リンク
自動でリンクが増えていきます
検索フォーム
NINJA
簡単にポイントたまります。
忍者アド
植林活動
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
ブログ広告
ブログ広告ならブログ広告.com
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
サンプル・イベント・モニターならBloMotion