スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

探し物 NO1

晴美と別れて一年が過ぎていた。

僕は、朋子 晴美、大切な人を次々と失ってしまった。
失って初めて気がついた。
僕にとって、2人の存在がいかに大きかったのかを。

僕は、晴美と別れた後、空手道場をやめた。
それも、きちんとやめたのではない。
ただ、行かなくなってしまった。
行く気がまったくしなくなってしまった。

僕は、この高校2年の、一年を無益に過ごし、高校3年になっていた。
自分の居場所をまったく見つけることが出来なかった。
家も学校も、居心地が悪く、そこに有るのはダラダラとした、何の価値の無い日常だけが存在しているようだった。
友達との、アイドルやファッションや先生の悪口といった会話でさえも、僕は、そこになんの面白みも見出すことが出来なかった。

僕は、益々、自分の居場所を小説の中に求めていた。
読書量は、以前にも増して増え、部屋に積まれた文庫本の数だけ月日が流れていった。

このころ、僕にとって唯一の安らげる場所は、喫茶店だった。
僕は、休みになると、ジーパンの後ろのポケットに、文庫本を1冊忍ばせて繁華街の裏通りにある、落ち着いた喫茶店のカウンターで、何時間も本を読み、タバコを吸った。

「読書、好きですね。」ある日、カウンター越しにウエイトレスの女性が声を掛けてきた。
僕は、読みかけの本を閉じて彼女を見た。
彼女は、僕と目が合うと小さく微笑んだ。
朋子とも晴美とも違う、大人の女性の微笑だった。
黒く長い髪と、色白の細面の顔立ち。
「なんとなく。」僕は、少しどぎまぎした気持ちを悟られないように、そっけなく答えた。
「なんとなく、好きなだけで、毎週のように何時間も本を読むの?」
僕は、何て答えていいのかわからなかった。
会話の続きの言葉を捜したけれど、何も思い浮かばなかった。
彼女は、僕の顔を見るともう一度微笑んだ。
「高校生でしょ。」彼女は言った。
「3年です。」
「受験勉強で大変の時期じゃないの?」
「迷っている。」
「何を?」
「受験しようか。どうしようか。」
「大学に行きなさい。
 私なんて、高卒だから、今になって後悔しているもの。
 行けるのなら、大学に行きなさい。
 もし、迷うのなら、大学に行ってから迷いなさい。」

つづく

クリックで続きを書く励みになります。
にほんブログ村 恋愛ブログへ
にほんブログ村


売上500万箱突破したあの飲むヒアルロン酸「皇潤」と同じ「低分子ヒアルロン酸」と贅沢なフカヒレを使用し、
ペプチド化に成功した「フカヒレコラーゲン」、さらにコラーゲンの力を引き上げてくれる新・注目素材の
「ツバメの巣」3つの成分を贅沢に配合しました。
まさにいつまでも若々しくいたい女性の為のスペシャルサプリメントです。


テーマ : 恋愛小説
ジャンル : 小説・文学

溝NO26

僕は、自分で自分を追い詰めているのだろうか?
それが事実だとしたら、何故、僕は、僕を追い詰めているのだろうか?
何故、自分を追い詰めなければならないのだろうか?

妹が死んだ日に、僕自身が抱え込んでしまったもの。
僕は、それから逃れようと、もがいているうちに、逆に絡め取られてしまったのだろうか?
そして、それは、いばらのように、もがけばもがくほどに、僕の心に傷を負わせていったのだろうか?

なんのために僕は、もがいてきたのだ?
なんのために僕は、苦しんできたのか?
なんのために僕は、傷ついてきたのだ?

そして、なんのために、それでもなお生きようといていたのだ?
なんのために、僕は、ここに存在をしているのだ?
僕は、いったいなんのために、傷つき、傷つけ、それでも、この世に存在し、そしてこれからも存在し続けようとしているのだ?

僕は、空を見上げた。
暗い宇宙の闇の中で、星が瞬いていた。
何万年。
何十万年。
遥か太古の昔に輝いた光が、僕の頭上で瞬いていた。

苦しい。
このたまらない苦しさは、いったい何なんだろうか?

突然、温もりが消えた。
僕の横にあったはずの温もりが消えた。
繋いでいたはずの、手の温もりが消えた。

晴美が、ベンチから立ち上がっていた。
そして、僕の方を振り向くと「さようなら。」と言った。
その顔には、なんの感情も浮かんでいないように思えた。
その言葉は、ガラスの言葉のように、透明で砕けやすく何の感情も篭っていないようだった。

晴美の後姿が、遠ざかっていく。
晴美の後姿が、小さくなっていく。

僕は、ベンチから動くことが出来なかった。
晴美の言葉と一緒に、ベンチに腰掛けていた。

心象のはいいろはがねから
あけびのつるはくもにからまり
のばらのやぶや腐植の濕地
いちめんのいちめんの諂曲〔てんごく〕模様
(正午の管楽〔くわんがく〕よりもしげく
 琥珀のかけらがそそぐとき)
いかりのにがさまた青さ
四月の気層のひかりの底を
唾〔つばき〕し はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ
(風景はなみだにゆすれ)
碎ける雲の眼路〔めじ〕をかぎり
 れいらうの天の海には
  聖玻璃〔せいはり〕の風が行き交ひ
   ZYPRESSEN春のいちれつ
    くろぐろと光素〔エーテル〕を吸ひ
     その暗い脚並からは
      天山の雪の稜さへひかるのに
      (かげらふの波と白い偏光)
      まことのことばはうしなはれ
     雲はちぎれてそらをとぶ
    ああかがやきの四月の底を
   はぎしり燃えてゆききする
  おれはひとりの修羅なのだ
  (玉髄の雲がながれて
   どこで啼くその春の鳥)
  日輪青くかげろへば
   修羅は樹林に交響し
    陥りくらむ天の椀から
    黒い木の群落が延び
      その枝はかなしくしげり
     すべて二重の風景を
    喪神の森の梢から
   ひらめいてとびたつからす
   (気層いよいよすみわたり
    ひのきもしんと天に立つころ)
草地の黄金をすぎてくるもの
ことなくひとのかたちのもの
けらをまとひおれを見るその農夫
ほんたうにおれが見えるのか
まばゆい気圏の海のそこに
(かなしみは青々ふかく)
ZYPRESSENしづかにゆすれ
鳥はまた青ぞらを截る
(まことのことばはここになく
 修羅のなみだはつちにふる)

あたらしくそらに息つけば
ほの白く肺はちぢまり
(このからだそらのみぢんにちらばれ)
いてふのこずえまたひかり
ZYPRESSENいよいよ黒く
雲の火ばなは降りそそぐ

宮沢賢治の詩を思い出した。

僕は、もう一度夜空を見上げた。
もう、なにも、考えることが出来なかった。
月も、星も、波の音も、違う世界のもののような気がした。

僕は、涙を流した。
突然、僕の頬を涙が濡らしていった。

つづく





テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

溝NO25

僕は、胸の痛みにじっと耐えた。
慣れている。
痛みに耐えるのは、僕は、慣れている。

耐えるのではない。
痛みに気がつかない振りをふりをするのだ。

でも、それは、上手くいかなかった。
僕は、今感じている胸の痛みが何処から来ているのか、理解をしていなかった。
痛みの原因が分からなかった。

「わからない。」僕は、そう言った。
それは、晴美の問い掛けに対する答えというよりも、僕は、僕自身に向かって言った。
僕は、自分が今感じている痛みの元を探すように
「何が幸せで、何が幸せじゃあ無いのか僕にはよくわからない。
 幸せになりたいと思う。
 その幸せというものが、なんなのか僕には分からない。
 瑞希が、幼くて死んだという事実を、僕はずっと受け入れることが出来なかった。
 それは、瑞希が可愛そうってことだけでは無いのかもしれない。
 瑞希が死んでしまう前に、僕は、自分の我侭で瑞希を傷つけてしまった。
 もしかしたら、傷つけていないのかもしれない。
 ただの、僕の思い過ごしなのかもしれない。
 最後に、僕に会えて瑞希は嬉しかったのかもしれない。
 そのことは、もう、誰にもわからない。
 真実は、火葬場の炎の中で、真っ白な灰になってしまった。
 僕の中に残ったものは、傷跡だけだった。
 そして、その傷は、誰が付けた訳でもなく、自分で傷つけてしまった傷だ。
 僕は、ほんとは、とても臆病なんだ。
 僕は、もうこれ以上、自分が傷つくことがとても怖い。」

僕は、そこまで話すと黙った。
自分が何を言っているのか。
自分がいったい何を晴美に伝えたかったのか、分からなくなっていた。

晴美が、僕の顔を覗き込むように見た。
その目は、何処か潤んでいるようだった。

「なんて言っていいのか分からないけど、誰だって、傷つくことは怖いわ。」晴美が言った。

「うん。」僕は、小さく頷いた。
そして、違うと心の中で思った。
違う。
違う。
僕は、そんな一般論を晴美に伝えたかったのでは無かった。

いつだってそうだった。
僕は、僕が抱えているものを上手く他人に伝えることが出来なかった。
心の中に有る思いを、口に出したとたん、それは何か白々しいものになり、正確に相手に届くことが無かった。

晴美は、じっと僕を見詰めていた。

「私、優一が考えていることがわからなくなる時があるの。
 優一は、いつも、何か大切なことを自分の中に抱え込んで、一人で考えて、一人で処理をしようとしている。
 自分のなかで答えが出るまで、私には、何も言ってくれない。
 優一の心の中は、きっと、私なんかより遥かに複雑で、傷つきやすくて、それでいて強いんだと思うの。
 でも、時々、そんな優一に触れると、優一が隣にいるのに寂しくなるの。
 優一は、きっと、私なんかよりも、ずっと辛い何かを背負って生きてきたのは、なんとなく理解できるわ。
 でも、私は、生身の何処にでもいる普通の女の子なの。
 優一が、傷つくように、私だって傷つくの。
 それは、優一にとっては、大した傷ではないかもしれないけれど、私にとっては、とても大きな傷なの。」

「ごめん。」僕は、一瞬の間を置いて言った。

晴美は、静かに首を振った。
晴美の髪が、僕の頬をかすめた。

「優一は悪くない。
 だから、そんな風に自分を追い詰めないで。」

つづく


にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村





会話力を上げて自分を変えよう!
 本当の自分を表現できる会話力のセルフプログラムです!
詳しくはこちら↓↓


テーマ : 恋愛小説
ジャンル : 小説・文学

溝NO24

「ダメ。」という晴美の声に、僕は、反応し晴美の中心を触っていた手を引っ込めた。
晴美の「ダメ。」と言う言葉を、僕は、そのままの意味で受取った。

晴美は、僕が触ることを嫌がっている。
晴美の女性の部分に触れてはダメなのだと、僕は思った。
それは、女性にとってダメなことだと思った。

僕達は、その後、何も無かったようにベンチに座って話をした。

他愛の無い内容で、何を話したのかさえ忘れてしまうような会話だった。
僕は、晴美の存在を直ぐ傍で感じ、晴美の声を聞き、手を握り合うこの時間だけが永遠に続いて欲しいと思った。

僕は、夕食を食べていないことさえ、どうでもよかった。
お腹は、空いたけど、この場所を立ち去ることが出来なかった。

僕達は、手を繋ぎながら、喋り続けた。

このまま、何もかもが止まってしまえばいいと思った。

ここまま、晴美と手を繋いで何処かに逃げたかった。
何から逃げようとしているのかも気付かないままに、僕は、そう思った。

何も止まることはなかった。
何処にも逃げるところはなかった。

波は、静かに砂浜を洗い流し。
月は、ゆっくりと夜空を移動をしていった。

「瑞希ちゃん、かわいそうね。」晴美が、突然、ポツリと言った。
「うん。」僕は、曖昧に頷いた。
「瑞希ちゃんに比べたら、私は、幸せなのかな?」晴美は、自分の足の指先を見つけるように言った。
僕は、なんて答えていいのかわからずに、空の星を見詰めた。

「今、こうやって、優一と一緒にいられるだけで、私は、幸せなのかな。
 同じ時間と同じ空間を感じることが出来るだけで、私は、幸せなのかな。」

僕の胸が、切なく痛んだ。
心臓を掴まれたように、僕の胸は痛んだ。

つづく

★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆

♪【世界に一つだけのオリジナル天然石ブレスレット】♪
★★オーダーメイドシステムを使って簡単デザイン!★★
願いをパワーストーンにすべて込めて自分だけのブレス!

★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆




テーマ : 自作恋愛連載小説
ジャンル : 小説・文学

溝NO23

夜の海沿いの公園のベンチに座って、僕と晴美は唇を重ねた。
僕は、どうしようもなく晴美の身体が欲しくなっていた。
服の上から出なく、直接、晴美の身体を触りたかった。

その衝動的な思いを抑えることが出来なくなっていた。

唇を重ねながら、Tシャツの裾から手を入れた。
晴美のお腹の辺りの柔らかな肌に触れた。

晴美の身体は、汗ばみしっとりと僕の手のひらに吸い付いてきた。

僕は、その肌の柔らかさに感動と興奮を覚えた。
初めて触れる女性の身体だった。

僕の手は、戸惑いながらも、ブラジャーの上から乳房に触れた。

晴美は抵抗をしなかった。

ブラジャーの隙間から指を入れた。

指先が、乳房の突起に触れた。
そこから先、どうしていいのか分からない。
僕は、戸惑いながらも頭の芯が熱くなってくる。

指を動かしてみる。

晴美の息が、少し荒くなる。
晴美は、目を閉じたまま、息遣いだけが荒くなる。

小さな乳房だけれど、こんなにも柔らかく、こんなにも男の本能を揺さぶるものなのかと思う。

僕は、晴美の乳房から、手を離すことが出来なかった。

ここが、外であることを忘れてしまいそうだった。

僕の耳に聞こえてくる波の音が、どうにか、僕を現実の世界に繋ぎとめている。

僕は、女性が、もっとも女性である部分を触りたくなっていた。
男性には、想像することが出来ない部分に、どうしようもなく触れたくなっていた。

ミニスカートからむき出しになった太ももに手を置く。
スカートの奥に、その手を忍び込ませる。

晴美は、僕の手を受け入れるように、目を閉じじっとしていた。
下着の上から触ってみる。

柔らかく、膨らんでいた。

僕は、煩悩の固まりになる。

下着の脇から、指を入れる。

晴美の股間に生えているヘアが指に触れる。

心臓の動きが早くなる。

晴美の股間の奥に指を入れる。
初めて触れる女性。

不思議な感触だった。
ひだのような感触。
そして、濡れていた。

これが、女性かと思った。
これが、女かと思った。

晴美の喉の奥から篭った様な声が聞こえた。
そして、何かを我慢するように、硬く口を閉じた。

僕は、どう扱っていいのかわからずに、ただ、思いのままに、指を動かしていた。

「ダメ。」晴美の声は、弱々しかった。

つづく

 *┏━┓*┏━┓*┏━┓*┏━┓*┏━┓*┏━┓*  
   ┃お┣━┫過┣━┫る┣━┫ペ┣━┫ト┣━┫険┃     
   ┗━┫得┣━┫ぎ┣━┫★┣━┫ッ┣━┫保┣━┛     
  * *┗━┛*┗━┛*┗━┛*┗━┛*┗━┛* *  


 愛犬・愛猫の為のペット保険、
  もしもの時にご加入済みですか?

 アイペットのペット保険なら・・・
 ◎Point1:安い保険料で愛犬・愛猫のもしもの時にそなえることが可能
 ◎Point2:手術治療費の90%を補償。1回あたり最大50万円まで補償
 ◎Point3:全国どこの動物病院で治療されても補償



テーマ : 恋愛小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

さとうそら

Author:さとうそら
2009年12月に、本を出版しました。
タイトル「春には春の花が咲く

カテゴリ
小説を読むときは、かくれんぼ から読んでください。
最新コメント
ランキング
ランキングアップに協力を!! どれか一つでもクリックしてくれると嬉しいです!!
訪問をお知らせください
おきてがみ
ブログパーツ
カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
小説・文学
5134位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
オリジナル小説
1275位
アクセスランキングを見る>>
yahoo
人気記事
表示は新着順なので、ブログの記事に直接リンクしてどんどん登録してください。
最新記事
最新トラックバック
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
アクセスアップサービス
月別アーカイブ
フリーエリア
マイクロアド
時間があったらクリックたちよりしてね
おこづかいゲット!
ペット
自動リンク
自動でリンクが増えていきます
検索フォーム
NINJA
簡単にポイントたまります。
忍者アド
植林活動
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
ブログ広告
ブログ広告ならブログ広告.com
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
サンプル・イベント・モニターならBloMotion